仕事で人間関係に不安を感じないための3つのポイント

モチベーション改善カウンセラーの亀井です。

この記事を読んでくださっている方の多くが、何かしらの仕事に従事されているのではと思います。

私のクライアントも、経営者や会社員の方が多いのですが、特に仕事上での人間関係に悩んだり、不安を感じたりしている方が非常に多いように思います。不安を抱えたまま、毎日仕事をする・・・辛いですよね。

仕事での人間関係に過度に不安を感じないためには、一体どうしたら良いのでしょうか?

 

1.仕事で人間関係に不安を感じている人は多い

会社勤めをしているクライアントから、「転職を考えているんですよね」という相談をされることが結構あります。「そうなんですね。やりたいことが他に見つかったのですか?」と聞いてみると、「そうじゃないんですけどね。今の仕事は仕事内容自体は好きなんですが、同僚と上手くいってなくて・・・」なんてことがとても多いです。

また、小規模事業者の退職者を対象にした「仕事を辞めた理由」アンケート(「中小企業・小規模事業者の人材確保と育成に関する調査」2014年(株)野村総合研究所)によると、退職理由の第1位に「人間関係(上司・経営者への不満)」27.7%、第7位に「人間関係(同僚への不満)」5.4%となっています。つまり、約3分の1の人が、人間関係への悩みや不安が原因で退職しているんですね。

それだけ仕事での人間関係に不安を感じたり悩んだりしている人が多いのです。ただ、仕事内容は嫌いではないのに、人間関係が原因で退職してしまう・・・これって、物凄く勿体なくないですか?

 

2.仕事で人間関係に不安を感じる原因

では、仕事での人間関係に悩んだり不安を感じる原因は何でしょうか?

一つ目の原因は、「人は自分の価値観から相手を見ている」ことです。

「自分のことを上司になかなか理解してもらえない。」「上司が言っていることが、まるで理解出来ない。」などと感じることってありませんか?これは当たり前のことなんです。

基本的に人は、自分の価値観に基づいて物事を見たり、他人の話を聞いたりします。また、自分の価値観に基づいて、正誤・善悪の評価をしてしまいます。ここで言う「自分の価値観」は、生まれ育った環境などに大きく影響を受けて出来上がるので、育ってきた環境や立場が異なるあなたと上司の価値観が異なるのは当然のことなんですね。

 

原因の二つ目は、「相手は自分に対して、こう思っているのでは?」と勝手に推測して疲れてしまうことです。

例えば上司から怒られた翌朝に挨拶をしたら返事が返ってこなかったとします。そんな時、「あぁ、上司はまだ怒っているんだ」とか「上司から嫌われてしまった。どうしよう・・・」って考えてしまうことがありませんか?これが行き過ぎると、仕事へ行くのが嫌になってしまう場合もありますよね。

でも実際は嫌われているとか怒っているから無視されたのではなく、「単に聞こえていなかった」「上司が考え事をしていて耳に入っていなかった」なんてことが大半だったりします。

要は、直近で起こった出来事に紐づけて「勝手に相手の考えを決めつけてしまう」ということです。こんな経験があなたにもありませんか?

 

原因の三つ目は、「能力と人格を混同してしまう」ことです。

同じミスを繰り返す部下を何度も叱責している内に、その人の人格や人間性、生き方を否定したくなったり、その人のことが嫌いになったりしたことがあると思います。

でも、これって本当にそうなんでしょうか?必ずしもミスが多い人=人間的に問題がある人ではないですよね。でも、意識しないとその辺がごちゃ混ぜになってしまう。そうすると、言っている方も言われている方も、「なんなんだ、あの人は・・・」という気持ちが段々と大きくなり、人間関係がおかしくなってしまうんです。

私も会社員時代に、人格否定のようなことを言う上司がいましたが、彼の話は全く素直に聞くことが出来ませんでしたよ笑

 

3.仕事で人間関係に不安を感じないためのポイント

では、仕事での人間関係に悩んだり不安を感じたりしないためには、どうしたら良いのでしょうか?3つのポイントを挙げてみたいと思います。

①相手の価値観は変えられないことを意識する

あなたも含め、その人が持っている価値観は育ってきた環境や立場に大きく影響を受けています。なので、大人になってから価値観はなかなか変わらないものです。まして他人の価値観を変えようとするのは、かなり難しい。

ですので、仕事でコミュニケーションを取る際には、持っている価値観が違うのだから考え方にズレが生じるのは当たり前くらいのスタンスで臨むと良いと思います。

 

②正誤・善悪から離れてコミュニケーションを取る

①と少し似ていますが、コミュニケーションを取る際に「正しい・間違っている」「良い・悪い」などの基準で相手の話を聞いてしまいがちです。でもこれらの基準はあなたの価値観が軸となっているので、「あなたは正しい・間違っていると思う」「あなたは良い・悪いと思う」が正しい表現です。基準となっている価値観が人それぞれ異なるので、正誤・善悪の基準も人それぞれ異なります。ですので、お互いが自分の基準に基づいて相手を評価していたら、コミュニケーションが成り立たなくなって当然ですよね。

 

③コントロールできることにのみフォーカスする

「ミスを無くすためにはどうするか?」「業務効率を上げるためにはどうするか?」など、良くできる部分や変えられる部分にのみフォーカスしてコミュニケーションを取ることが大切です。言う方も言われる方もこのことを意識することで、「言うことはちゃんと言うけれど、良好な人間関係」につながると思います。

「罪を憎んで人を憎まず」ならぬ、「ミスを憎んで人を憎まず」です。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回は、仕事での人間関係に不安にならないためにはどうしたら良いか?を記事にしてみました。

①相手の価値観は変えられないことを意識する

②正誤・善悪から離れてコミュニケーションを取る

③コントロールできることにのみフォーカスする

の、3つのポイントは、仕事以外での人間関係やコミュニケーションにも当てはまるので、ぜひ意識してみて下さいね。

 

=====================

こちらの記事もおすすめです

>>>落ち込みやすいのは性格だと諦めてませんか?【落ち込みの克服】

=====================